日本家屋で過ごしてみて
時間というものは本来ゆったりと流れていくもので、
無限の時の空虚さを区切るための文明の豊かさを感じるものだったはず。
今ではあたりまえのものとなり、すべてが時間に縛られている。
その中で生きたくはないと感じた。
ただ、その薄暗い寝室と自分があって、自分を見つめることができる。
自分だけが、文明を感じる豊かなものであって、古いものに囲まれて、自分だけが生きているのが心地がよい。
自分よりもあたり前に進んでいる文明にかこまれて、それについてゆけない自分がみじめになり。怠惰になっていく。
人間というものが、人間ではいられない 機械に引け目を感じる環境
心も居場所がなく、口数も減っていく。
街も、住んでいるのではなく、生活していくだけの場所。
日本人は昔に対して、引け目や生きにくさしか感じず、それの本質はわからない。
住むというのは、もっと素晴らしく豊かなこと。
文明が発達しすぎて、それの範囲が把握できなくなり、情報にのまれ何が大切かわからなくなる。
昔は今よりももっと優れていると思う。