あなたの家はどこですか。
毎日寝て起きるベッドのある場所があなたの家ですね。
では、毎日別の場所で寝泊まりする人の家はどこにあるのでしょうか。
あなたが自分の家として絶対的安心感を感じているその場所は、いつからあなたの場所になったのでしょうか。
長旅から帰り、自分の家のにおいを吸うと、その嗅ぎなれない匂いに、どこか他人の家のように感じることはありませんか。
ですがまたいつもの暮らしをしていればすぐになれて安心できる自分の家になります。
その場所を自分の家と決定しているのはあなたの意識なのです。
会社や学校で嫌なことがあった日はすぐに家に帰って自分の好きなことをしたり、休んだりしたくなりますよね。
自分の家は安心できる場所であるからです。
私たちは心にも家を作れます。
嫌なことがあれば、その人との関係性を閉ざすために黙り込んだり、心の中の家で好きなようにしゃべったりすることができます。
家の中では自由にふるまえます。
ただ、安心できるからと言ってその心の中の家に閉じこもるのもいけません。
自分の中に閉じこもって、目の前の人と向き合おうとしなければ失礼になってしまいます。
相手はコミュニケーションをとるためにあなたの心の扉をノックしなければなりません。
あなたがもしこの世界と直接かかわりたいなら、心の中の家の扉は開け放しておく必要があります。
私たちはこの世界に住んでいます。
帰る場所をわざわざつくらずとも、この世界が私たちの家なのです。
心の家をこの世界に設定すれば、
たくさんの同じ家の住人と安心して仲良くすることができるのです。
心の家に閉じこもらず、世界を家だと感じるような意識で、他人事を少しでも減らしていけば、
自分の悩みに目を向けることもなくなり、あなたの悩み事も減っていくのではないでしょうか。